【体験談】小児歯科矯正②歯並びを悪くする原因と、舌癖改善トレーニング!
今回も引き続き、子どもが小児歯科矯正を始めて一年経った記録としてレポートしていきたいと思います。
前回は始める前の段階、歯科医院選びやかかった費用を公開しました。初めてから大変なことも多かったですが、ここまで歯並びがきれいになってくれるとやった甲斐があります。
今回は歯医者さんに教えてもらった、歯並びを悪くする習慣についてです。この話しを聞くまであまり意識していなかったのですが、子どもだけではなく大人にも当てはまる習慣でした。大人になってから歯並びが悪くなったという方も意外と多くいるようです。
ちなみに前回の記事はこちら👇かかった費用も公開!
ある生活習慣が歯並びを悪くさせていた
歯科矯正スタート前の検査で、レントゲン以外にも色々な検査をするのですが、えっ?!その検査も歯に必要なんだと驚いたこともありました。体って良くできていて、どこかのバランスが悪いとそこ?!ってところに影響が出て改善のサインを教えてくれたりするのですね。
では、さっそく原因となる4つのパターンを見ていきましょう。
1. お口ぽかん
お口ぽかんは子どもによく見かけますが、これが原因の一つ。
口を開けることによって、本来上唇で押さえられている前歯に圧力がかからなくなります。さらに舌が本来あるべき場所に納まらずに、だらんと下がり前歯を押す。そうすると顎が小さくなり生えてくる歯がきれいに並ばなくなってしまうのだそうです。
舌の力って本当に驚くほど強いのです!毎日圧力がかかれば簡単に歯並びは崩れてしまいます。
お口ぽかんの特徴
無意識のうちにやってしまうお口ぽかん。当てはまったら要注意です。
我が子はこのような時にお口ぽかんが目立ちました。
✔ テレビを見ながらポカーン
✔ 集中するとポカーン
✔ 就寝中もポカーン (よだれがすごい)
✔ 背中が曲がり、姿勢が悪い
✔ 直立に立った時に顎が上がる
親としては、口が開いていることが気になってしょうがない・・・何度も口を閉じるように注意するのですが、鼻炎持ちの息子には鼻づまりで呼吸しずらい上に口を閉じたら呼吸困難です。しかし、その鼻炎の原因は口呼吸にありました。
前回にも記述した、顎を広げる治療をすることで、鼻腔も広がります。鼻づまりの改善が期待できました。そして、トレーニングを頑張ることで、舌の筋肉を鍛えていきます。
2.口呼吸の影響
口呼吸をしている人は大抵の人が口呼吸をしていることに気づいていません。また、口呼吸になっているのは昼間だけではなく、就寝中のお口ぽかんも口呼吸になってしまっています。口呼吸を続けると、ひと呼吸が鼻呼吸の場合よりも酸素の取り込みが少なくなり、呼吸も浅くなります。そのため、苦しくなりさらに口から浅い呼吸を繰り返してしまいます。
口呼吸と鼻呼吸の違い
口呼吸は、刺激物や異物を直接体内に吸い込んでしまうため、身体の免疫機能を直撃してしまいます。
✔ 無意識のうちに口が半開きになる
✔ 口内炎ができやすい
✔ 食事のときにクチャクチャと音が出る
✔ 朝起きると喉が痛い
✔ 唇を閉じると顎の先にしわが寄って梅干しができる
✔ 歯ぎしりをしている
一つでも当てはまったら口呼吸の可能性が高いです!
鼻呼吸は非常に優れた防御システムを持つ呼吸法です。健康のためには鼻呼吸が何より重要だといえるでしょう。
✔ 気中に漂う雑菌やほこりなどの異物の大部分が、自然にろ過される仕組み。
✔ 鼻腔の中を通過する際に、適切な温度と湿度に調節される。
✔ 肺の負担を軽減し、肺の中でスムーズに循環されている。
鼻呼吸は口呼吸よりも深い呼吸ができるのですね。健康的です!
口呼吸の影響で、鼻炎や姿勢の悪さ、喘息やアレルギーが症状として出てきていたのです。
歯並びを悪くする原因は他にもあります。
- 頬杖をつく
- うつぶせ寝
- 指しゃぶり(3歳までにやめさせられるのがベター)
- 姿勢の悪さ(猫背)
- 硬い物を食べない
- 爪噛み
- 舌癖(舌が下顎に下がり、前歯を無意識に押してしまっている)
もし、上記に当てはまったら歯並びを悪くさせる原因になりますので、やめさせることができれば良いですが、舌癖はトレーニングをすることで、改善できる可能性が高いです。
舌ぐせ改善トレーニング開始
息子の歯科矯正が始まり、トレーナーという器具(マウスピース)を昼1時間、就寝中に装着することと同時に、アクティビティの毎日の課題も出されました。
毎日トレーニングすることにより、舌を正しい位置に直し、舌の筋肉も鍛える効果があります。息子と一緒に毎日欠かさずこなしていくことは、正直とても大変でした。本人の努力と親のサポートが必要です。
歯科医院の方のサポートもとても心強かったです。「このトレーニングを頑張ったら、コインをあげるから集めて、好きな商品と交換できるよ!」
頑張ったらご褒美があることで、息子は毎日頑張ることができ、歯医者さんに行きたい!と楽しみにしてくれました。
舌の正しい位置を知る
舌の正しい位置は舌の先を前歯の後ろ、上あごが曲がりはじめるところがスポットといい、常に舌はこの場所にいることが大事!
舌を鍛えるトレーニング
口腔周りの筋肉を鍛える遊びも一緒に紹介します。
◇スポットに舌をつけてどれだけじっとしていられるか数を数えてみる
◇口を開けた状態で舌先をスポットへ⇒1分キープ
◇舌を真っ直ぐに突き出して10秒キープ
◇上顎へ舌を吸い上げて10秒キープ
★以上を毎日3セット★
【遊び編】
◇風船をふくらます
◇息を吹くことで回るコマで遊ぶ
◇風車を吹いて遊ぶ
◇ストローでコップの中の水をブクブク・・・
毎日繰り返すことで、だんだんとお口ぽかんの回数が減っていきました。油断するとすぐ口が開くので、唇にテープを張ったりクリップを口に挟んだりして普段の生活の中にもトレーニングを入れました。
きっと、息子は大変だったと思います。。。
歯医者では、トレーニング中楽しくなってふざけることもあり・・・トレーニングを担当してくれたスタッフの方に「まじめにやろう!」とお叱りをうけながら良く頑張ってくれました。
鼻呼吸をコントロールするトレーニング
舌のトレーニングと平行して行ったのが、口呼吸から鼻呼吸へ改善するトレーニング。トレーナーを装着しながら行うのですが、とても地味なトレーニングなので、子どもが飽きないように工夫が必要です。
- 口が開かないように、唇に軽く指をあてる
- 鼻から静かに息を吸って吐きます
- しっかり鼻から息を吐いたら、鼻をつまんで息を止めたまま歩きます。息を止めたままどのくらい歩けるか歩数を数える
- 苦しくなったところで、鼻から指をはなして静かに鼻呼吸します
- 練習を繰り返すことで一回の呼吸で歩ける数がだんだんと増えていきます。
※歩けた数とタイムを記録しておこう☆
お風呂に入った時に、口までお湯につかり鼻呼吸させるのも良いですね!(ワニさん)
鼻呼吸を体験させてあげるのも必要だと思います。
鼻呼吸は鼻炎や、いびき、アトピーやアレルギーも改善できるので、とても重要です!今歯並びが悪くなかったとしても、口呼吸が原因でこの先の歯並びに支障が出る可能性もあるので、早いうちに改善しておきたいですね。
まとめ
こどもの歯並び、生活習慣でこんなにも影響の出るとは驚きです。舌癖や頬づえ等、癖をそのままにせずに、改善することで長期的にみても歯並びを改善させる方法がとても有効でした。
食事のメニューも歯科医院でのレシピを参考に、できるだけ歯を使うモグモグメニューに変更していきたいと思っています。結構おいしそうなメニューがあり子どもと挑戦していこうかなと思っています!
これから小児矯正を検討されている方や、歯並びが気になる方の参考になると嬉しいです。
前回の歯科矯正①に引き続き、②もここまで読んでいただきありがとうございました。